旨い話にはウラがある…。

いつの時代でも儲け話を装った詐欺というものはありますね。
悲しいかな、もちろん仮想通貨もその例外ではなく、怪しげな詐欺やセミナーの話は尽きません。

反面教師的に仮想通貨に関する過去のトラブルを紹介するので、ぜひ気をつけて回避してください!


仮想通貨に関するトラブルは急増している

仮想通貨が広く普及する半面、トラブルも増加傾向にあります。
2017年度に国民生活センターに持ち込まれた仮想通貨に関する相談の件数は2666件にも上ります。
これは前年度と比較すると、実に3倍もの伸びを見せています。

そこで国民生活センターでもこの時期、仮想通貨に関する注意喚起を行っています。
しかし、それでも「知人に勧められたけれども儲からない」「ICOに参加したけれども利益が上がらない」「マイニングができない」といった相談が持ち込まれているみたいです。

仮想通貨に関するトラブルは、たしかに私の周辺でも聞くことがあります。
そこで国民生活センターに持ち込まれたトラブル事例を参考に、いくつか気をつけなければならない点について紹介したいと思います。
反面教師というわけではありませんが、過去の失敗例を見てどうすればそのような問題を回避できるのか、一緒に考えてみませんか?

複雑な内容につい投資した

30代の女性は知人から仮想通貨の話を持ち掛けられました。
その話はAIを使ったものだといいます。

知人の話によると「1口25万円購入すれば月々5万円何もしなくても利益が発生する」というものでした。
2口購入したところ、1週間もしないうちに3万円振り込まれ、いよいよこれは本物だと思ってさらに4口(100万円)購入しました。
すると業者から「募集の上限に達しましたので」ということで申し込めなかったようです。

その後配当がなかなか支払われなくなって、完全にストップしました。
おかしいと思って業者に連絡したところ、ネットも電話も全くコンタクトが取れなくなってしまったということです。

知人から持ち掛けられたことで気が緩んだのかもしれませんが、もしも同じ話を知らない人から聞いていれば、絶対に「胡散臭い」と思ったはずです。
こうした知人を介して儲け話を持ってくるというのは、「ねずみ講」などでさんざん使われた手でしょう。
それでもなお騙されてしまうのは、やはり他人の言うことを無条件に鵜呑みにしてしまうという本人の気質的な部分も狙われているのでしょう。
また、「AI」というと「よくわからないけど、なんとなくスゴそう」と思ったのかもしれません。

このように実態のよくわからない話には投資しない方が身のためでしょう。
被害者に対してはきつい言い方かもしれませんが、何もしなくて何万円も入ってくるというのは何か裏があると怪しんだ方がいいですね。

マイニングに投資したら…

仮想通貨の中で欠かせないのがマイニングです。
マイニングをすることで報酬を受け取れるのですが、今回の50代の女性の事例も、やっぱり友人から話を持ち掛けられました

友人曰く「海外の事業者がマイニングをするにあたってスーパーコンピューターに設備投資する。それに出資すれば配当がもらえ、3か月で資金は回収できる」とのことでした。
それに加えて「これを他人に紹介するとマイニング対象のコインでマージンも入ってくる」らしいのです。
ずいぶんと怪しげな話ですね…。

彼女は友人に勧められたこともあり、100万円出資して友人に手続きを任せました。
当初、支払いは1か月以内という話だったそうですが、2週間後に「今すぐ振り込んで欲しい」とその友人に言われ、半額を友人の口座に振り込みました。
残りは現金手渡しという約束で、まだ支払っていないということです。

仮想通貨の分配が行われているのはログインページで確認できるそうです。
しかし明らかに3か月で元の取れるペースではなく、話が違うということで不安を感じて国民生活センターに相談したとのことです。

ちなみにそのマイニングをする事業者とは正式に契約を交わしていないようです。
事業者とはスマホでの連絡ができるだけということです。

でもスマホだけしか連絡先がないというのもおかしな話だと思いませんか?
100万円という大金を動かすにしても、契約書などの証拠がないのも普通の話ではないみたいですね。

友達の誘いを断るのは勇気がいることかもしれませんが、話に納得できなければお金を出すべきではないでしょう。

ICOに関するトラブルが急増

これは30代男性の相談ですが、知人から海外のSNSを展開している事業者を紹介されました。
その事業者からお金を支払うと仮想通貨のトークンが受け取れる、それはまだ上場していない所謂ICOへの参加を誘われました。

「早く参加しないと上場してしまう」という説明で、その知人を勧誘した紹介者も信用できると思って参加しました。
最初は知人の紹介者を介して100万円を出資したとのことです。

紹介者との話の中で、出資した全額を保証するという話でした。
ICOするという仮想通貨は流通していないけれども、ウォレットはあるといいます。
しかしこの男性はインターネットでICOに関する話をいろいろと調べ、不安に感じ国民生活センターに相談したとのことです。

ホワイトペーパーに関してはWebサイトで確認できます。
しかし出資した際の契約書や領収書は一切受け取っていません。

さらに事業者の所在地は海外です。
しかも代表の電話番号についてもわからない状況だといいます。
事業者とはメールのやり取りだけです。
しかも最近この事業者にメールを出していろいろと確認をとっているのですが、なかなか返信が来ないというのも相談内容に含まれていました。

ICOに関する詐欺事件は近年増加しています。
仮想通貨の開発者・運営者にとって取引所に上場する前に資金調達するには、ICOは手っ取り早い方法だと思います。
しかし怪しいコインもあって、資金を集めるだけ集めてあとはトンヅラというパターンも結構あるみたいです。
なので、中国など海外ではICOは全面禁止にしているところもあるほどです。

そもそもICOは上場後にコインの価値が上がって儲けることを目的とはしていません。
どちらかというと、このプロジェクトを応援したいという気持ちで寄付するものに近いと思います。
はっきり言ってしまうと、ICOに出資する場合は応援代としてお金は帰ってこないものとして出資しています。

儲けを期待してICOに参加する時点で危ない気がしますし、そういう人に限って自分で調べずにネット上の都合のいい情報を鵜呑みにしてしまっているような気がします。

とはいえ、確かに一部プロジェクトでは上場後に価格が跳ね上がったコインもありますので、思わず期待してしまう気持ちもわかります。
しかし次から次に新しいプロジェクトが出てきているので、はっきり言って玉石混交、どれが詐欺でどれが本物なのか簡単には見分けはつきません。

せめて詐欺(SCAM)に引っかからないためにも、最低限の判断基準を示しておきます。

一般的には、ホワイトペーパーに矛盾や不明瞭な部分がないか、コミュニティは活発か、著名な業界人がプロジェクトに参加や出資しているか、などといった点が見分けるポイントと言われています。

また、「絶対に儲かる」「何もしなくても儲かる」「〇〇カ月で資金を回収できる」などといった内容のセールストークは聞く価値もありません
耳障りのいい言葉は詐欺である可能性が高いし、儲かることを保証してくる時点でそんな話はありえないと気づきましょう!