仮想通貨の運用をしていると、いろいろなニュースに触れることになります。
その中でも近年、にわかに注目されているのが「将来、仮想通貨が有価証券とみなされるかもしれない」というものです。

仮想通貨が有価証券とみなされれるとどうなるのか、その良し悪しについて見ていきましょう。


将来仮想通貨は有価証券の一種になる?

日本では2014年頃から仮想通貨は有価証券とはみなさないという姿勢を見せ、それが2018年8月現在も継続されています。

しかし一方で有価証券への適用も検討中といったツイートも仮想通貨情報サイトから発信されています。
その背景には仮想通貨の種類が急激に多様化していることがあげられます。

2014年頃には仮想通貨と言えばビットコインといった感じで、独占市場のような感じでした。
しかし今では実に1000種類を超えるコインが世界中で取引されています。
国内の取引所でも2桁の種類の仮想通貨の取引ができるところも出てきています。

その中には有価証券と性格がほぼ一緒のものも出てきています。

さらにはICOなども頻繁に起こるようになって、ビットコインだけだった時代とは政府も見方を変えつつあるというのが実情です。

要人も金融商品と認める発言も

仮想通貨を有価証券とみなす動きは、世界中の流れになりつつあります
特に要人が公の場でそのような発言をしたことで、その流れを加速した感があります。

例えば先日、かつてアメリカの商品先物取引委員会にいた人が仮想通貨の中でもイーサリアムとリップルは証券性を持っているといった発言をして注目を集めました。

このように、仮想通貨を金融商品化することは個人的にはいいことだと思っています。

しかし仮想通貨のホルダーの中には、このような有価証券化・金融商品化するのを嫌がる人も少なからずみられますね。
その理由として大きいのは、規制が厳しくなるからというものがあります。

有価証券化すれば必ず規制が入る

有価証券化されれば、証券取引委員会の監視下に入ります。
そうなれば、インサイダー取引とか、価格操作といったことは一切できなくなります

今のところ仮想通貨そのものに関して、このような規制はなされていません。
仮想通貨の価格の上下動は、インターネットなどで各種情報が出たのがきっかけ、というパターンが多いですね。

これを悪用しているホルダーもいます。
つまり、取引所のチャットなどを利用して買い煽りを意図的に作り出し、特定の仮想通貨の価格を引き上げます。
そして良きところで自分のコインを売りさばいて利ザヤを稼ごうというわけです。

もし金融商品とみなされ、証券取引委員会が監視するようになれば、このような行為ができなくなります。
短期間で大きな儲けを出していた投資家からしてみれば、「それは困る!」という話になりますね。

私の場合、それほど短期間で大きな儲けを出そうと思って運用はしていません。
(もちろん、そうなれば願ったりかなったりであることも否定しませんが…。)

買い煽りなどに規制がかかれば、今のような仮想通貨の大きな変動はなくなるでしょう。
デイトレーダーのような方からしてみると、大きな儲けは得られないかもしれません。

しかし価格が安定することによって、大きな利益が出ない半面、多額の損失を背負うこともなくなると思います。
柔軟性が失われるのはデメリットといえますが、安全性が高くなるのもやはり捨てがたいものがあります。

金融商品化は避けられそうにない

ここまで見てきたように、日本でもアメリカでも仮想通貨の金融商品化、有価証券を適用する議論は出てきているのは事実です。
しかもこれは日米だけに限ったことではなく、世界中に広まっていく可能性は高いでしょう。

実際、G20の会合の際に、参加した各国政府は仮想通貨の健全な発展を促すことが確認されています
一方で、この会合では規制に関して仮想通貨そのもののプロジェクトを撲滅する意図で行っているわけではないことも確認されています。

何でもかんでも規制にかけるのではなく、問題のある投機・投資を排除するような制約が検討されていくことになるでしょう。

ですから違法とまではいわないものの、グレーゾーンにいるダーティな投資家が排除されるので、私たち一般的な投資家からすればメリットが大きいような感じがしますね!

その中でも金融商品化で規制が厳しくなることで、ICO詐欺の排除が進むのは大きいと思っています。

ICO詐欺が撲滅されて安心できるようになるかも

実は仮想通貨の専門家の間では、ICO詐欺が横行しているという話がよく出てきています。

いかにも新しいプラットフォームが登場したように見せかけて、よく見てみると既存のものをまねしているだけというパターンが結構多いです。
このようなやり方は一種の詐欺ともいえるわけです。

もし仮想通貨が有価証券とみなされて監視がきつくなれば、このようなICO詐欺がやりにくくなります。
投資をしている私たちからすれば、だまされるリスクを少なくできるわけです。

仮想通貨の投資に興味があっても、「よくわからなくて怖い」「なんだか怪しい」と、なかなか一歩踏み出せないでいる人はかなり多いと思います。
もし有価証券とみなされて規制が厳しくなれば、安心感を持ちながら運用できるようになるでしょう!