「仮想通貨をやっている」というと、よく知らない人から「あれってギャンブルみたいなものでしょ?」と聞かれました。
「いや、ちげーし」と思ったのですが、「何が?どこが?」と言われ、ぐぬぬとなってしまいました。

そこで仮想通貨はギャンブルなのかはっきりさせましょう!


なぜギャンブルと思われてしまうのか

仮想通貨=ギャンブルという先入観は、どこから来たんでしょうか?

本来、投資とは計画を練って長期的な資産形成を目的にするものです。
きちんとリスクを計算しながら、結果的にマイナスよりもプラスが上回るように持っていくことともいえるでしょう。

これに対して、ギャンブルは娯楽であり、勝ち負けを目的にしています。
必ずしもリスクの計算をしたり、収支がプラスになるように計画的に行うものとは限りません。

ただし、ギャンブル的な投資スタイルがあることも事実です。
短期で利ザヤを稼ごうとデイトレードを繰り返したり、明確な根拠もなしに闇雲に資金を突っ込むようなスタイルが当てはまります。
こうしたものは「投資」とは言わず、「投機」と言います。

お金を転がして、その結果爆発的に増えたり、逆に一瞬で消えたり、運も重要な要素とみなすなどという点では、確かに投機とギャンブルは共通していますね。

現状、投機は横行している

残念ながら、ギャンブル感覚で仮想通貨を運用している人が多くいることは事実です。

仮想通貨の中には、価格変動の安定しないコインもたくさんあります。
こうしたコインで短期的な変動をうまく利用して利ザヤを稼ごうと狙い、投機的に資金を市場に投下している人もいます。

その結果、さらに相場が乱高下してしまう事態に入っています。

もちろん、仮想通貨業界でも団体による自主規制が進められています。
日本仮想通貨交換業協会という業界内団体が結成される機運がある(8月7日金融庁に申請済み)のですが、その会長に就任予定の奥山マネーパートナーズ社長も「過剰投機は問題」という趣旨のコメントを残しています。

また、今後は証拠金の倍率引き下げ(元金の4倍まで)などの議論も進められていく見通しです。
こうした規制を通じて、仮想通貨=投機・ギャンブルではなく、投資による資産形成のための選択肢というように視点が転じていけばいいなと思います。

証拠金取引は8割にも達する

金融庁では2018年4月から、仮想通貨交換業の規制に関する有識者会議を実施しています。
このような有識者会議が実施された背景には、投機目的の証拠金取引があまりにも多いことを問題視しているからだといわれています。

現在、仮想通貨の取引の中でも、証拠金取引は8割に達しているといいます。
ちなみに私も証拠金取引で、手持ち資金の数倍の売買を行ったことがあります。

この証拠金取引、うまくいけば大きな利益を上げられますが、失敗すると大きな損失を計上しかねません

証拠金取引をすれば、手持ち資金の10~20倍の金額を使った取引も可能になります。
10万円を元手にすれば、200万円のお金を動かすことができるというわけですね。
こうしたところを見ると、「これはギャンブルだろう」といわれても致し方ないのかなあと思う部分もあります。

またここ数年で証拠金取引の金額が急激に増加しているところも問題視されています。
金融庁によると、登録されている国内の交換業者17社の証拠金取引の合計は、2017年度には56兆4324億円に達しています。
ちなみに2年前には269億円でした。

たった2年で、証拠金取引の規模がじつに2000倍を超える規模で拡大しました。
これだけの大きな金額が動いている以上、もし損失を計上した場合に顧客の補償をどうするのかということが指摘されるのは、ある意味当然の話ですよね。

資産保護がまだ伴っていない

ほかにも仮想通貨の投資がギャンブルのように見られる理由に、資産保護のシステムがまだ整備されていないことがあげられます。

例えば銀行に預金している場合、ペイオフ制度というものが利用できます。
これにより、たとえ口座開設している金融機関が破綻しても、1000万円の元本とその利息については保証されています。

人気の投資であるFXについても、顧客が口座に入れている証拠金は信託銀行に預託していて、証券会社の資産とは切り離されて管理されています。
なので証券会社が破綻しても、自分たちの証拠金が差し押さえられるような心配はありません

一方、仮想通貨の取引所では、現状このような救済制度は整っていません
一部業者が独自に行っていますが、業界全体で見るとまだまだ浸透しているとは言えません

実際、マウントゴックス事件やコインチェック事件が発生した際にも、投資家の資金はどうなるのかということが真っ先に問題になりました。
仮想通貨が流出した際の補償として、盗難保険を作るなどの対策が必要と指摘する専門家もいます。

仮想通貨市場には、ほかにも克服すべき課題があります。

インサイダー取引や風説の流布といった、ほかの市場では規制対象になる項目に対するルールが設定されていません
なので、市場の公平性・健全性に関しては、まだ問題があるといえますね。

このような問題を、今後どのようにして克服していくかも業界全体の課題といえるでしょう。

仮想通貨は誕生からまだ間もないとはいえ、誰もが平等で気軽に参加できるシステムを構築できるかどうか、さらなる顧客の開拓につなげるために重要なカギだと思われます。

投資がギャンブルにならないために気をつけること

正直なところ、仮想通貨がギャンブルか投資かを分けるのは、それぞれの投資家の感覚によると思います。
個人的には「冷静な運用を心がけるようにすれば投資、アツくなってしまい我を忘れて必要以上に資金を投入していればギャンブル」といった感じです。

私もギャンブルにならないように、常に冷静な目をもって運用するように心がけています。
そのために大事なのは、身の丈に合った運用を心がけることです。

例えば、収入があれば衣食住など生活で絶対に欠かせない資金はとりあえず確保します。これは当然ですね!
そのうえで自由に使える余剰資金の中から投資に出すようにしています。
こうすれば、たとえ運用に失敗して赤字になっても自分で責任持てますよね。

ところが、世の中には生活費までつぎ込んでしまう人もいるようです。
そうなると生活が立ちいかなくなる、借金を重ねてしまうといった事態が起こりかねません。
ここまでくると、パチンコにドはまりして全額つぎ込んでる人たちと何ら変わりませんね

※『闇金ウシジマくん』より

結論として、無理のない運用を心がければギャンブルや投機にはなりません。

大事なことなのでもう一回、身の丈に合った運用を心がけましょう!